今回は「サッカー選手におけるブレない軸の裏側」についてお伝えします。
僕がトレーニングする選手のほとんどが「コンタクトの時にブレないようにしたい」とか「倒れないように軸をしっかりさせたい」と言います。
選手の多くは倒れない=ブレない、しっかりとした体幹、筋肉をつけてタックルに耐えられるというふうに考えていると思います。
またドリブル時にタックルを受ける体幹、ポストプレーの時の体幹、DF時のタックルでの体幹は同じようにカラダを使っていきます。
サッカーにおける体幹の条件は「崩して使う」
これが前提にあることを今回は覚えておいてください。
物理的なお話を軽くします。
そもそも固いものは物の力が伝わりやすくなります。
逆に柔らかいものは物の力が伝わりづらくなります。
サッカーに置き換えると
体幹部分を固めて使った場合、相手からタックルを受けたとき相手の力をもろ受けることになります。
逆に体幹部分を固めずに使った場合、相手の力をカラダで吸収するもしくは逃すように受けることになります。
固めた状態で力と力で勝負したときに勝つのはより強い力を持っている方であり、
カラダが大きい、小さいで勝負した時は大きい方が筋肉量の違いから有利になります。
その場合、日本人はカラダが小さいので力から考えると負けてしまいます。
そうなると一生欧米の選手には勝てないことになります。
逆の視点から考えてみます。
柔らかい状態で勝負したときは相手の力を吸収するかイナスかのどちらかの選択になります。
力がある、カラダの大小関係なく身体のコントロールが鍵になります。
仮に身体操作で勝負するのであれば欧米の選手にも勝てる可能性は大いにあるということです。
スポーツが力やカラダの大小で決まってしまってはものすごく退屈なものになってしまいます。
ちなみに世界トップレベルのサッカー選手は後者を使いこなします。
前者の方は限界があり、ある一定のレベルで頭打ちになってしまいます。
カラダの小さいメッシ、ネイマール、アザールなどヨーロッパの大きいDFの選手達に当たり負けしません。
稀に小さいカラダなのに相手が倒れ、吹っ飛んでいる場面も見受けられます。
彼らの動きを分析してみると共通して上半身を崩して使っています。
上半身を崩して使えることで相手の力を受け止めたり、封じたり、イナしたり、次の動作に速くいけたり、バランスを崩しにくくなるメリットがたくさんあります。
固めることが悪いのではなく、体幹トレーニングのようなずっと固めるようにトレーニングしていてもサッカーの場面で使えないと意味がなくなります。
適切な場面で固めることもできれば柔らかく使うこともできる柔軟なカラダの使い方が大切です。
最後にまとめます。
サッカーの体幹は固めすぎに注意してください。
タックルを受けた時に相手の力をもろに受けバランスを崩しやすくなります。
固めすぎず、柔軟に使うことで次へのプレーがスムーズに行えます。
世界のトップ選手の共通項は上半身を崩して使っていること。
サッカーにおける体幹は固めるのではなくいかに崩して使えることが鍵となります。
今回もお読みいただきありがとうございました。
追伸
崩して使う体幹トレーニングをトレーニングしたい選手はF.C.MAxSまでお問い合わせください。
崩して使う体幹を身につけた状態で自チームで行う体幹トレーニングをやった方がよりトレーニング効果は出やすくなります。
目的はサッカーが上手くなることです。
トレーニングをしたことでパフォーマンスが下がるのは回避したいですね。
コメント