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執筆者の写真齋藤友裕

クラムジーなんかに負けるな!対策5選



 

サッカーに携わる監督やコーチは聞いたことのある響きかもしれません。





僕は自分で開いたオンライン勉強会で恥ずかしながら初めて聞いた名称でした。





今回は成長期障害に起こりえるクラムジーに悩まされている選手や





そのとき、コーチや監督はどう対応したら良いのかお伝えしていきたいと思います。





まず、クラムジーの説明をしていきます。





「クラムジー」とは





「子どもの身長、体重が著しく増える時期で、急激な成長によって身体のバランスが崩れ、自分の思ったようなプレーができなくなる時期のこと」





と言われています。野球で言うと「イップス」みたいな感じですね。





数値化すると身長が10cm/年齢、体重が8kg/年齢になります(Peak Height Velocity:PHV)。





つまり選手によって年齢のばらつきがあり、その年に身長や体重が上記の数値以上に増えた

場合起こりえる確率は高くなります。





また、障害発生率も成長期全体の発生率より高くなります。





そのため、監督、コーチは以下の5つの対策が必要になります。


1.クラムジーの説明


2.負荷の調整


3.ストレッチの徹底


4.身体操作(自分の思い通りにカラダを動かす)感覚のずれを少なくする


5.サッカー以外の動きもトレーニングで取り入れる(神経系トレーニング)例)マット運動、木登り 楽しくトレーニングさせる(脳を麻痺させる)





では1から簡単に説明していきます。





1.クラムジーの説明

「小さい頃は身軽で足も速かったのに、いつのまにか動きが鈍くなった」





「最近、動き方に覇気がない。頑張っていないようにもやる気がないようにも見える」





「すごく技術が高かったのに、最近あまり伸びなくなった」





などスランプのように見えたときクラムジーが頭に浮かぶかもしれません。





選手が伸び悩んでいるときは説明してあげることが必要になるかもしれません。





ただ、選手の性格も加味した上で説明するか選択していただければと思います。





2.負荷の調整

この時期は負荷を増やすことで障害発生率が高くなることから負荷の調整が必要になります。





身長や体重の増加から自分のカラダをコントロールするのが難しくなり、





本来使いたい部位が使えなくなっている場合があります。





また、日常生活での姿勢の崩れによって影響してしまう可能性もあるため、





監督やコーチが観察していて





異変に気づいたときは選手や親御さんに身長や体重の増加率を聞き、事前に練習量の対策をしてください。





3.ストレッチの徹底

クラムジーに限らず、チームのトレーナー帯同をしているとストレッチを疎かにしているチームは非常に多いです。





障害予防の観点からもそうですが、パフォーマンスを落としてしまう原因になります。





大事な試合のときに選手を失う原因もチームの習慣に関係しているかもしれません。





ケガをする前やパフォーマンスを落としてしまう前に習慣から見直してみてください。





4.身体操作

急激な成長に身体のバランスが崩れ思い通りのプレーができなくなることから身体感覚のズレが生じはじめます。





「動かしている感覚」「動かしたいタイミング」「動かしているときの強弱」など自分の感覚とどんどん切り離されていきます。





それが、今までできていたプレーができなくなったという感覚だと思います(今思うと僕はその感覚を体験していました)。





身体操作は上記の感覚やエラーを最小限にしてくれます。





この時期にトレーニングしておくことで以前の感覚に戻るスピードが速くなります。





またそれ以上のパフォーマンスアップも見込めます。





5.サッカー以外の動きもトレーニングで取り入れる(神経  系トレーニング)

脳からの指令で神経が動くとすればサッカー以外のスポーツの動作で刺激を入れることも大切です。





最近のサッカーをしている子供たちはサッカーだけできる選手が多く見受けられます。





サッカー以外のスポーツが逆に不得意であり、サッカー以外の動作をさせるとロボットのような動きになってしまいます。





サッカーと同じようにカラダをコントロールするという現象は共通する部分です。





また思考に関しても楽しくトレーニングすることでカラダは自然に動くようになります。





頭で悩まされながらプレーすることが一番ストレスになり良いパフォーマンスが出せなくなります。

練習の中でサッカーに共通するようなスポーツを織り交ぜながらトレーニングメニューに取り入れてみてください。





以上、5つの項目を指導者の方は意識して対策をしてみてください。





まとめ




クラムジーは子供の身長、体重が著しく増える時期で、急激な成長によって身体のバランスが崩れ、自分の思ったようなプレーができなくなります。





クラムジーの時期を最小限に止めるために上記の5つを指導者は意識してみてください。





今回も最後までお読みいただきありがとうございます。






追伸1

サッカー以外のスポーツ。

サッカーと共通項が多い競技を練習の中で取り入れることがあります。

クラムジーに悩まされている監督やコーチは別メニューでサッカーの動きに似ている遊びを取り入れてトレーニングしてみてください。

似てる=サッカーで必要な動きという表現になります。

以下の遊びはサッカーの動きとリンクしてきます。

例)鬼ごっこ、ラグビー、バスケ、ハンドボール、木登り、綱渡りetc...




追伸2

具体的な身体操作を知りたい方はF.C.MAxSのホームページのお問い合わせからご連絡ください。

またインスタグラムのメッセージからでも構いません。




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